Peri's Hobby
Periの雑多なホビー活動の記録

ディフューザー

企画



かつて、マイクロバブルを作ろうとして、配水管の途中にディフューザーを入れていたことがありました。
今度は、旋盤など最近手に入れた工具を使ってフィルターの排水口に繋ぐディフューザーを作成することにしました。

うちの90cm水槽は、外部フィルターを2基使用し、向かって左側底近くから給水、1基の排水の途中からCO2を添加して右側底近くから上向きに排水、もう一基は右側上部から横向き排水です。
この横向き排水の排水口にディフューザーを取り付けて24時間エアレーションをする考えです。
排水には、自作拡散器を取り付ける前提です。

設計



サイズはありませんが、左の穴に排水パイプが差し込まれ、右の穴に拡散器が取り付けられます。排水パイプ、拡散器の外径は13mmです。側面からタップを立ててプラネジで固定します。
吸気管は、外形3mmのアルミパイプで、M3のネジを切って取り付けます。
オリフィス内径は6mmにしました。オリフィスの出口側内径を太くして流速を落として差圧が発生するようにしてみました。
全長はおよそ50mmです。
材料は、ポリアセタール25mm棒と20mm棒です。
ポリアセタールは、はめあいの精度が高くなくても軽い圧入にできそうだし、接着は効かないので、各所をネジ止めにして分解掃除ができるようにします。

製作


1.25mmポリアセタールを45mm強切り出す。手持ちバンドソーなので、当然切り口は傾くので長め。
2.旋盤で両端面を整え、センタードリルの後12mmドリルで貫通させる。
3.35mmの深さまで内径20mmで中繰り。
4.持ち変えて反対側内径を13mmまで中繰り。
5.20mmポリアセタールを30mmくらい切り出す。
6.両端面を整えて、センタードリルのあと6mmドリルで貫通させる
7.10くらいmm残して12mmドリルで穴を広げる。
8.12mmで掘った穴を13mmまで中繰り。
9.旋盤からはずしてオリフィス部をルーターで荒削り。
10.旋盤で回してオリフィス部をプラモデル作るのに使っているキサゲをバイトに手バイトで整える。ポリアセタールだからできるだろう思ってやったらうまくいった。
11.勘合部の深さを8mmとして、20mmと25mmの部品に8mmの位置に罫書き。その後組み立て。
12.勘合部が抜けないよう、2.5mmで止まり穴を開け、3mmタップを立ててプラネジで固定
13.パイプ取り付け部に2.5mmで貫通穴をあけて3mmタップ
14.オリフィス出口に感を働かせてめぼしをつけて2.5mm穴を開け、3mmタップ。
15.3mmアルミパイプにダイスでねじ切り、適当な長さで切断。
16.アルミパイプをねじ込んで完成
所要時間は途中考えながら2時間。
中繰りは、バイトに対して下穴が小さいとバイトの底が当たって刃高があわせられない。刃高が合っていないと切り込みの深さと径の拡大が一致しない。8mm超硬シャンクの中繰りバイトは細いので下穴12mmでも底付きしないが、刃高が低くなるのでQCTPでも2mm程度敷板が必要。

結果


エーハイム2224の排水側に取り付けてみたところ、ちゃんと自吸しました。オリフィスが太めなので、それほど大量のエアーが出るわけではありませんが、水草水槽で24時間エアレーションでは強すぎないほうが良いと思うので結果オーライな感じ。エアポンプよりもずっと静かです。長時間水中を漂う細かい泡も若干発生しています。
エーハイムのデフューザーはシャワーパイプなどの取り付けができないし、水流が強すぎるみたいですが、これは水流拡散器を後段に取り付けられるのでこの点は優れているかも。
排水パイプと拡散器の接続に短いホースを使っていましたが、こんどは硬いポリアセタールにきっちりの勘合で留めネジで固定なので、排水パイプから拡散器までまっすぐになって良いです。
機械的強度も問題なさそうなので、継続使用できそうな感じです。
FirstUpload 09/11/29-00:08 : LastUpdate 09/11/29-00:30

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